7月31日。
今年で三年目になる「日野市夏のボランティア体験」の点字講座を担当させていただきました。
今年も二日間の開催になりました。
一日目は私が担当した「点字の基礎を学ぼう。
二日目は、今年度も私の補助をしてくださったボランティアさんが担当された「点字でメニューを作ってみよう」という二本立てです。
一日目は14人(小学生6人、高校生3人、大学生2人、保護者3人)が参加してくれました。
昨年、そして一昨年参加してくださった方も何人か来てくださっていて、嬉しい限りです。
まずは、私の自己紹介をしました。
普段の生活の様子や仕事のこと、どうやって点字を憶えたかをお話ししました。
そして、こちらも毎年定番の参加者一言自己紹介です。
お名前、学校名、学年の後に、今回この講座に参加しようと思ったきっかけを聞きました。
印象的だったのは
「町の中にたくさんある点字を見て、自分でも読んでみたいと思った」と言ってくれた子でした。
こんな風に考えてくれる子がいること、それだけ見える人の目につくところに点字が広がってきていることが嬉しかったです。
今回、私が担当する講座が一日だけということで、しっかり点字を打つ時間を作ろうと思っていました。
なので、いつもよりは少し短かったのですが、いつものように視覚障碍者の生活をお話ししました。
みんなから質問を受けたのですが、やはり
「買い物はどうしていますか?」「どうやってご飯を作っていますか?」
という質問が続きました。
まずは点字のルールを説明しました。
あまり細かいことは言わず、楽しんでもらうことが目的です。
みなさん一生懸命一覧表を見ながら取り組んでくれていました。
点字で自分の名前が書けた人から順番に、私と点字での文通を始めました。
これは最初の年にやって、とても好評だったことから、毎年続けています。
まずは「夏休みに楽しみにしていること」というテーマで、文章を書いてもらいました。
それを読んだ私が返事を書きます。
これを読んでもらうことで、点字を読む練習にもなるわけです。
私は、最初に書いてくれた文章に対して質問を書きました。
その質問を読んでさらに返事を書く、ということが続きます。
たとえば
「夏休みに、おばあちゃんの家にいくことが楽しみです」
と書いてくれた子には
「おばあちゃんの家はどこにありますか?誰と行きますか?」
という風にお返事を書きます。すると
「おばあちゃんの家は北海道にあります。家族で行きます。」
という風にお返事を返してくれます。
これを参加者全員とやることで、点字を使ったコミュニケーションができるわけです。
みなさん楽しそうに、そして一生懸命取り組んでくれていました。
あっという間に2時間が過ぎ、一日目は終了となりました。