「見ないで遊ぶワークショップ iPhone編 in横浜」

11月14日(土)、虹とねいろプロジェクトさんが企画されている「見ないで遊ぶワークショップ」でお手伝いしてきました。
見える人も見えない人も、参加者全員がアイマスクをして、一緒に遊ぼうという企画。
今回はiPhoneを使って遊びました。
iPhoneをはじめとするアップル製品には、ボイスオーバーという読み上げ機能が入っています。
設定→一般→アクセシビリティの中にある、この機能を使って画面をみないでiPhoneを使ってみるというもの。
ファシリテーターに虹とねいろプロジェクトの松田高加子さん、講師に視覚障害者用のiPhone練習アプリを開発された、ソフトバンクの工藤景司さん、そしてiPhoneを使う視覚障碍者ユーザーの私で進めました。
当日は、視覚障害を持つ参加者9名、盲導犬が三頭、晴眼者の参加者6名と大盛況。

「まずはアイスブレイク」

全員アイマスクを付けたところで、ワークショップが始まりました。
まずは面白いアイスブレイクから。
「さあみなさん、アイマスクを付けてみてどうですか?部屋の感じ、音の雰囲気、どんな感じですか?」
という松田さんの問いかけに
「部屋が広く感じる」 「声が響く」 という声が聞こえました。
「では、右端を1月、左端を12月にして、誕生日順に並んでください。同じ月の誕生日の方は日付が後の人が左に来るように並んでくださいね。」 ということで、スタート。
みんなもちろん見えないわけです。
「1月○○日です」
「3月、どこですか?」
という風にお互いに声を掛け合って、一列にずらっと並びました。
1月の人から順番に名前と誕生日を言って、自己紹介をしました。

「iPhoneを触ってみよう」

二つのテーブルに別れ、それぞれにiPhoneが配られました。
工藤さんが基本的な捜査を説明し、私は歩きながら困っていそうな人がいたら、一緒に操作をしました。

アイマスクをした女性4人と男性1人が机を囲み、アイフォンを片手に、顔を近づけたり、耳を傾けたりしている様子の写真

みなさん、必死にボイスオーバーの音声を聞きながら、楽しみつつ苦戦しつつ操作していました。
「アプリ、使い方教室を使ってみよう」

視覚障碍者がiPhoneを使う上で、基本的な捜査の練習が出来るあぷり「使い方教室」。
これを立ち上げて、フリックやダブルタップの練習をしました。
「使い方教室についてはこちら」

「私のiPhoneの話」

ある程度操作したところで少し手を休めてもらい、私が普段どのようにiPhoneを使っているかお話ししました。
iPhoneを使おうと思ったきっかけ、慣れるまでどれほど苦労したか、今どういうアプリを便利に日常生活に取り入れているかをお話ししました。。
参加者から質問も出て、盛り上がりました。

「アプリ、Taptapseeを使って物当て」

カメラで撮影した情報、iPhoneに保存されている写真がサーバーに送られ、どういう物が写っているかを音声で返してくれる「Taptapsee」というアプリがあります。
私もよくメールやLINEで貰った写真をこのアプリを使って解析しています。
それぞれのテーブルに一つずつ「ある物」が置かれ、まずは順番にそれが何かを触っていきました。
そして、iPhoneのカメラで写真を撮って、どういう情報を返してくれるかをみんなで試しました。
カメラと物の位置関係などなかなか難しいのですが、みなさん見ないで写真を撮って、楽しそうに物当てをされていたのが印象的です。
答えは、一つのテーブルはサザエさんの形をした貯金箱。
もう一つは車の形をしたカンでした。
「TapTapSee - 視覚障害者向け画像認識カメラ」

「アプリ、CamFindでチラシを当てよう」

続いてのアプリは、撮影した写真の画像をネット上から検索してくれる「CamFind」というものです。
それぞれのテーブルに何枚か映画のチラシが置かれ、それを撮影して何のチラシか当てようというものでした。
「アナと雪の女王ポスター」など、ちゃんと読み上げてくれていました。
「CamFind」

「最後に」

見える人も見えない人も、こうやって同じ状況で「遊ぶ」という企画、とても楽しかったです。
iPhoneを道具に、周りの人と話しながら、一緒に操作しながら楽しんでくれている参加者の様子も印象的でした。
この「見ないで遊ぶワークショップ」次回もiPhoneとはまた違う別の規格があるようなので、情報が入り次第また告知させていただきます。 ワークショップを終えて感じた、私のアイマスク体験への思いをブログにしました。
「ブログはこちら」
ありがとうございました。