8月8日(土)、関西の大学に行かせていただきました。
特別支援教育のカリキュラムの中の「視覚障害」の授業に呼んでいただきました。
20人ほどの学生さんと90分の授業を3こま、一緒に過ごしました。
全員、前日に手引きのやり方を練習していて、その中の数人で講師控室までお迎えに来てくれました。
授業の中の自己紹介で、どうして特別支援教育を勉強しようと思ったのかを、全員に一言ずつ話してもらいました。
それぞれにしっかりとした思いがあり、興味深く聞いていました。
全員分を聞き終わって思ったことは、きっかけはどこにあるか分からないな、ということ。
みなさん、子供の頃の体験や、小さい頃から持ち続けてきた思い、大学に入ってからと様々でしたが「特別支援教育」にこうして興味を持ってもらえることは、すごく嬉しいなと思います。
どんなことがきっかけになって、その人の将来を決めるか分からないからこそ面白いなと思いながら聞いていました。
続いて、私の生い立ちを「幼少期・盲学校時代…」と区切って、作った資料を見てもらいながら質問を受けました。
盲学校の頃のこと、大学受験のこと、大学生活のこと、たくさんお話しさせていただきました。
続いて、iPHONEの実演をしました。
やっぱりこれはどこでやっても盛り上がりますね。
自分のiPHONEのボイスオーバーを起動させて、アプリの読み上げをさせている人もいました。
実際いくつかのアプリを実演し、どうやって視覚障碍者がスマートホンを使っているか、見て・聞いていただくことが出来ました。
そして、私が取り組んでいる「音声解説付き映画」の話、モニターとして関わらせていただいた「舞妓はレディ」のDVDの紹介もしました。
最後に点字で授業の感想を書いてもらいました。
前日に点字の講義を受けているとは言え、書くのが初めてという人も多くいました。
書けた人から順番に持ってきてもらい、読ませてもらって口頭で簡単にお返事を伝えました。
点字の仕組みは簡単なのですが、ルールがかなり難しい。
そんな中、短時間でこんなにしっかりした文章が書けるなんてすごいなと思います。
今後町で視覚障碍者に出会ったり、教員になって特別支援が必要な子と出会った時に、今日の授業のことを少しでも思い出してもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
ぜひ、後期の授業もがんばってもらいたいなと思います。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。