9月19日、赤ちゃんのお世話とふれあいを体験する機会をいただきました。
実際に赤ちゃんにふれ、着替えやだっこの練習をさせていただけるなんて本当に思ってもみないことでした。
待望の赤ちゃんを授かって、育児への不安はありつつもそれを帳消しにせんばかりに喜びをかみしめている私でしたが、産後3週間ほどの期間、自身の実家ではなく夫の実家でお世話になることもあり、あまりに知らないこと、わからないことばかりでいることが心配でなりませんでした。
赤ちゃんのおむつ替えや着替えをはじめとして、母乳が出なかった場合には必ずその日から必要になる調乳のことなど、せめて最低限のことを事前に少しでも練習する機会があったなら、いくらか産後の不安が軽減され、初めてで慣れない赤ちゃんとの生活を、少しでも穏やかな心持ちですごせるのではないかという思いがありました。
私が心穏やかでいられることは、私にとっても、赤ちゃんにとっても大切なことではないかと。
そこで、梓さんには早くからこの気持ちを打ち明けました。
すると彼女は、
「心配な気持ち、すごくよくわかる、私もそうだったから。私でよかったら赤ちゃんの着替え、ミルクのこと、だっことか、やり方マスターするの、ぜひ力になるよ」
と言ってくれたのです。
実際に赤ちゃんの着替えなどお世話を練習するには、看護実習や、母親学級などで使用されているような、実物大の赤ちゃん人形をどこかでレンタルできたらと、私自身、そして梓さんも懸命に探してくれていました。
そんな中、妊娠を機に、パパママ学級等でお世話になっていた自治体の保健師さんに、赤ちゃん人形をお借りすることはできないかとご相談してみたところ、9月に2週間程度、お貸ししても大丈夫ですよ、とのありがたいお返事をいただき、梓さんとも、その時期に赤ちゃんのお世話練習の機会を作ろうという話をしていました。
いよいよ9月が近づき、具体的な日にちを相談したり、また、梓さんは、生後まもない赤ちゃんを持つママ友達に、練習で使用するために、新生児用の紙おむつを数枚分けてもらえないかと相談してくれていました。
そんな中、梓さんの娘ちゃんと保育園で同じクラスのお子さんを持つお母さんが、
「おむつあげるよ、でも人形じゃなくて、うちの子(下のお子さんで、当時3ヶ月)で赤ちゃんの着替えとか練習したら?首も据わっているし、まだ人見知りも無いし」
と言ってくださったというのです。
ひたすら感激です。
今振り返っても、これほどまでに快く協力を申し出てくださったママさんと赤ちゃんに、そして、思いがけずこのような機会を実現させてくれた梓さんに、つくづく感謝の思いです。
当日は、午前中から協力してくださったママと赤ちゃんのご自宅におじゃまし、お昼をはさんで夕方近くまで、ゆったり時間をとっていただき、、終始和やかな雰囲気の中、楽しく有意義な時間となりました。
主に着替えを練習させてもらったのですが、これまでに、赤ちゃんを抱く機会はありましたが、着替えをさせた経験は無く、初めは、おむつや肌着の着脱の際、手足を動かすにも、どの程度力を込めて大丈夫なものか、とても心配でこわごわでした。
寝返りが上手にできるようになっていて、着替えの途中、寝返ってうつ伏せの赤ちゃんを仰向けに戻すにも、どのようにすれば首等に負担をかけずに安全にできるものかなどと考えると、とても緊張してしまいました。
けれど、ママさんが、
「もっと力入れても大丈夫」とか、
「もう首も据わってるし、寝返りを戻すときは、そんな心配しなくても肩のところに手を添えて返してあげたら平気だよ」
などと、実際に手を添えながら教えてくださったので、とても安心しました。
また、何度も繰り返すうちに、力加減も少しずつわかってきて、慣れない着替えをさせながらも、赤ちゃんへの声かけにいくらかの余裕が持てるようになっていったように思います。
おむつ替えの際には、おしっことうんち、それぞれに拭き方のちがいを、手をそえてもらって実際に教われたのもありがたいことでした。
お子さんを持つママお二人と、赤ちゃんのおむつ、衣類、ミルクの調乳のこと、だっこ紐についてなど、実際に使用しているものを見せていただいたりしながら、たくさんお話を聞くこともでき、大変参考になりました。
うんちのおむつ替えや、調乳について、梓さんからは、見えない故に工夫していたことに関しても話してもらえました。
赤ちゃんのお世話については、実際に生まれてからやはり戸惑うこと、すぐにはスムーズにできないこともたくさんあるかもしれません。
けれど、事前にこのような機会をいただいて、実際に赤ちゃんにふれながらお世話を体験できたことで得られたことは多く、赤ちゃんを迎えることが、これまで以上に楽しみになりました。
当時自宅には、保健センターから赤ちゃん人形が来ていましたので、当日教わったことを自宅で繰り返し復習することもできました。
それにしても、今回協力してくれた赤ちゃんの本当にかわいらしかったこと、今でもその姿、だっこしたときの感覚、お着替えのときの寝返りの様子などが鮮明に思い出されて頬がゆるみます。
大切なお子さんに、惜しみなくふれさせていただき、お話もたくさん聞かせてくださったママ、そして梓さん、改めて本当にありがとうございました。